育児のサポートならパパ以外じゃなくても出来る。それでも男性に育休を取ってほしい理由

代表の青木です。

政治家の小泉進次郎氏が先日育休を取得すると発表しました。
いわゆる会社の育児休業とは少し異なり、3カ月間で育児休暇として時短やリモートワークをうまく使い、通算2週間程度の育児にあてる期間をねん出するという考えです。

育休取得について

前提として、国会議員や国務大臣には勤務時間も残業という概念も休暇制度もありません。育休とよく略しますが、「育児休業」は雇用されている人のために休業中も給付金等が出る(一定の要件を満たした場合)法律上の制度です。議員など、法律上での制度がなく、個人や企業・団体で決められるのは育児休暇といって期間や取り方に決まりはありません。公務を最優先にしながらも、柔軟に通算2週間を、確保していきたいと考えています。

 

先日、Forbes JAPANが発表したプロジェクト
#もっと一緒にいたかった | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
が話題となりました。

各名だたる企業の経営者が「#もっと一緒にいたかった」とハッシュタグをつけ、動画やメッセージで男性の育児休業100%宣言を行っています。
ママだけが働いて、家事も、育児もして。は到底無理。
パパの力が何よりも必要。
でも、パパに育児をする時間を当然の権利として提供できる会社、国、社会も必要だと、日本全体がこの動きを大きくとらえています。

パパが育休を取る理由とは何なのか。
それは、単なる育児のサポートではなく、ママにとって、家族にとってもっともっと大きな価値があると考えます。

■育児のサポートならパパ以外じゃなくても出来る。でも育休を取ってほしい理由

今はベビーシッターやファミリーサポート、実家がある方は里帰り…と、正直パパじゃなくても育児のサポートは可能です。
でも、そういうことではありませんよね。

「育児のサポートが」→「シッターとか実家とかファミサポとかあるじゃん」
では無く、ママは、あなたと育児がしたいのです。

ひとりで誰にも頼れず頑張った経験は後から恨み辛みに変わることはあれど
パートナーと頑張った経験はふりかえれば夫婦の良い思い出になる。

育休はその機会が持てる大事な期間だと私は思います。

■子育ては非常にクリエイティブで人生の貴重な経験値が増える機会

子育ては楽しいです。そして子供はたくさんのことを教えてくれます。

誰かを無償に愛する気持ち。
愛するがゆえに離れたくなる気持ち。
初めて笑顔を向けてくれた時、愛おしくて涙があふれる気持ち。

人生の中でこんなに豊かな経験値が得られる仕事はそうそうありません。
そんな貴重な時間を、長い人生のたった1年でも、仕事以上に優先しないなんてもったいないと思っています。

そんな貴重な時間を、大事なパートナーと一緒に共有できることも人生の中で二度と戻らない貴重な時間です。
産後クライシスという言葉からもわかるように、産後2年で離婚を決意したママは少なくありません。
その理由がパートナーの育児協力、理解が得られないことだとわかっているのに、それでも仕事を優先するのでしょうか?

■育休が取れなくてもパパが出来ること

たとえば単身赴任中やどうしても育休が取れない職場、もしくはママが里帰りをして育休を取らなくても良いと言っている場合などでも
パパは何もできないわけではありません。

パパが育児に必要なことは「協力」より「理解」だと私は思っています。
物理的なサポートはパパじゃなくてもできるのです。
それより大事なのは、育児の大変さや辛さを理解し、心だけはママに寄り添うこと。
他人事ではなく自分事として、子育てを考えること。

お金を稼いでくる仕事はパパ、家事をして家を整える仕事はママ、かもしれません。
でも、育児は2人の仕事です。
ママが遠慮なく頼れる権利を持っている、子供の父親としての権利を持っている人はパパしかいません。

次の記事では、具体的にパパはどうしたら良いかについて書いていきます。

記事
育休を取れないパパでも産後クライシスは防げる