【2019講師アワードエピソード大賞】星野-Seiya-星夜

 

大賞星野-Seiya-星夜

湘南*おひるねアート*平塚

【講師になる前→なってからの自身の生活や心の変化を「Before→After」形式で教えてください】

★Before → 32 才で未亡人になり、2 人の息子がいたので負担を掛けない範囲の派遣仕事ばかり
してました。
42 才で再婚した夫は初婚で一人っ子だったので、なんとかあと 1 人産もうと妊活。
いつ妊娠しても迷惑にならないように期間限定の仕事を選ぶようになり、
4 年続けて税務署の確定申告会場で入力補助のバイトをしていました。
45 才で無事娘を授かることが出来たものの、夫も個人事業主だし息子達は私大だし、
働かないといけないけど、もうすこし娘と過ごしたいとも思い、選んだのが「おひるねアート講師」です。

★After → 以前は興味もなかったカメラが大好きになりました!
命懸けの趣味である「よさこい」も満喫しながら、自分でスケジューリングし
「仕事」として成立させることが出来てます。

【講師になってよかったことは何ですか?】

おひるねアート講師になる前は、ミラーレス一眼なんて触ったこともなかったのに
今はスタジオ STORY でカメラマンもやらせてもらってます。

【お客様と日々接する中でもらって嬉しかった言葉や特に感動したエピソードがあれば教えてください】

おひるねアート講師だから出来る大切な仕事を承りました。
ご本人様ご家族様のご了承をいただきましたので、お話しさせていただきます。
昨年 11 月、協会に出張撮影依頼がありました。
ご依頼者は、ダウン症のお子様のパパのご友人様です。
大切な友人の息子さんが、もうすぐ退院できるかもしれないと、友人家族に、なにか喜んで貰えることがし
たいとのことでした。
ダウン症と言っても色々あり、その子は 13 トリソミーです。

1才までの生存率は 10%と言われている重症の部類のダウン症です。
名前は「志峰(しほう)君」2 才になりますが、起き上がることは出来ません。
ご依頼があったのは 11 月末。在宅介護に向けての準備である手術もあり
その回復次第での退院となる為、実際にお宅へ伺えたのは今年の 4 月頭です。
元プロボクサーなのに気さくで優しく謙虚なパパさん。
美人で笑顔が可愛いママさん。
やんちゃだけど優しいお兄ちゃん。
ご依頼くださったご友人の方も同席で打ち合わせを致しました。
アートを広げられる場所や光の入り具合
呼吸器の機械があるので、現場を見ないとアートも決まりません。
志峰くん、みんな「ほう君」と呼んでます。
眼もあまり見えていないと言われていますが
声を掛けると、笑ってくれたような表情をしてくれました。
ご両親と、撮影するお部屋の中で、機械をどこまで動かせるのか ベッドの移動など色々相談しました。
ママさんと 2 人でメジャーであちこち寸法を測りました。
お部屋の位置から自然光は厳しかったので、ディフューザーかぶせまくったスピードライトで対応する事にしま
した。
4 月 16 日(火)に撮影日が決まりました。
ほう君の体調も安定していて安心して臨めました。
翌月は子供の日があるので、鯉のぼりのアートを持っていきました。
ほう君のお誕生日はちょっと過ぎていましたが、アニバーサリーケーキのアートも持っていきました。
もちろんアートに合いそうな衣装もいくつか持参しました。
ほう君のおひるねアートはもちろん、お兄ちゃんと一緒に楽しそうに鯉のぼりに乗った写真も撮りました。
お兄ちゃんも楽しんでくれたようで、その横にいるほう君も微笑んでいる素敵な兄弟写真。
アートの中に、書家であるおじい様がお名前を書いてくださった色紙も入れました。
自然光での撮影が出来なったのは残念ではありますが
目的がソレではないので、自然光で撮れない事は問題としませんでした。
鯉のぼりのアートも、アニバーサリーケーキのアートも
普段呼吸器の機械とチューブでつながれているほう君にアート写真の中だけでも自由になってもらいたくて
レタッチでチューブをすべて消しました。

喉の呼吸器を消すのはさすがに無理があったので消しませんでした。
そして、ご家族の念願だった「家族写真」
パパ・ママ・お兄ちゃん・ほう君
4人全員揃った、家族写真。
家族写真が撮れた事をなにより喜んでいただけました。
大変なはずなのに、ほう君が自宅にいるという事が
本当に嬉しいという笑顔でほう君を見つめるママさん。
お兄ちゃんはまだ5才。
色々ママに甘えたいだろうけど、それでも自然にほう君の手を握り
優しく笑い話しかけるお兄ちゃん。
その皆を丸ごと愛していると、背中にかいてあるのが視えるパパさん。
こんな素敵な家族の写真を撮るチャンスをいただけたのは
おひるねアート認定講師になり、自分の年齢を考えず
フォトグラファーを目指したからだと思いました。
45 才で産んだ最後の子である娘のピカ美と
なるべく一緒にいたいという想いだけで選んだおひるねアート講師でした。
しかし、プレッシャーはありましたが、頑張って撮影した写真が
こんなにも喜んでいただけて、こんなにも嬉しい事はありませんでした。
こんなに誇りに思える仕事が出来て幸せだと思いました。
今回、このお話をエピソードアワードにエントリーするにあたり
ほう君のパパさんにお伺いを立てましたところ
ご夫婦で快諾していただけ、こんなお返事をいただきました。
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僕達家族のこと、どうぞお話して下さい!
顔と名前も伏せずにお話していただいても全然構いません。
志峰が生まれた当初、僕は志峰のことを周りの人達に話せずにいました。
心肺停止になり 10 分以上、蘇生処置をして何とか戻ってきてくれたり、、、
こんなにも頑張ってる志峰を、胸を張って紹介できないでいる親なんて最低だと気付かされました。
志峰のことや 13 トリソミーのことを多くの方々に知って頂けたら幸せなことですし、
写真もどうぞ公開なさって下さい!
奥さんにも話したのですが、僕と同じ気持ちでいてくれています。
今日、また頂いたアルバムを見返したのですが、何度見ても頬が緩んでしまいます。
生まれて直ぐに救急搬送され入院の生活だったので、
家族写真をプロの方に撮ってもらうことが決して大げさではなく、夢でした。
僕達家族の宝物、ずっと大切にしていきます
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おひるねアート講師である、私達だから出来る事、もっとあるはずです。
2016 年の 24 時間 TV、青木代表のアシスタントで制作現場に行きましたが
その時も「あたし、いい仕事選んだなぁ」と思っていました。
お届けしたフォトアルバムを見ながら、パパさんママさん揃って
「可愛い!可愛い!」と目を細めて見ている姿を
ずっとずっと忘れずに、これからも沢山の可愛いを撮って行きます!

【あなたにとっての「おひるねアート」とは?「おひるねアート協会」とは?】

星夜にとっての「おひるねアート」とは⇒老後の楽しみ♪
星夜にとっての「おひるねアート協会」とは⇒老後を楽しく生きる為に必要な協会♪

【これから講師へなろうと思っている方へひとこと】

趣味でなく「仕事」にするのであれば、
楽しいことばかりではないという事を覚えておいてほしいです。
しかし、正しく頑張り努力をすれば、必ず「仕事」として成立します。
青木代表をはじめ、諸先輩方が地道にイベント出展などを重ね
知名度をあげ評価を上げてきたから、今の「おひるねアート」がある事を忘れないでほしいです。