【2018講師アワードエピソード】中村えり

中村 えり
中野区杉並区のおひるねアート*FUNCLUB

 

【あなたにとっての「おひるねアート」とは?「おひるねアート協会」とは?】

 

育児って尊いことだと思います。

だけど出産後、育児に追われる毎日を妊娠前の生活とどうしても比べてしまって、「自分は社会的に役に立てない」「取り残されてしまう」「今まで自分がやってきたこととはなんだったのか」

そんな問いかけを毎日していました。

物を作ったり表現したり、そういう仕事をしていたからかもしれませんが、やはり自分から何かを発信できないことがとてもストレスでしたし、だからといって生まれたばかりのこどもを置いてまで自分のキャリアを守る気持ちになれませんでした。

「おひるねアート」の存在は知っていましたが「講師になる」という道は知らなかったので、あの日撮影会に行っていなかったら、勇気を出して講師の先生にきっかけを聞いていなかったら、と思うと怖さと同時にいまの自分が奇跡のように感じます。

 

今、講師になって活動していますが、家族のことを深く考えたり、自分の内面と向き合う機会が多くなった気がします。もちろん、お金や自分の時間は可能な限り費やしますが、愛する家族との時間も少なからず犠牲にしているのは事実です。ですが、自分が育児していく中で「こういう場面を残したい」「同じように子育て中の方に楽しんでもらいたい」そう思う先におひるねアートがあるのであれば、育児とおひるねアートの活動はとても密接で、わたしの毎日が活かされていると感じ、毎日がすごく充実したものに変わりました。単純に、嫌なことがあった時にかわいいアートに癒されるように、思い出した時の心の隙間に「かわいい」があれば嬉しいなぁやっていてよかったなぁと思います。

「自分は社会的に役に立てない」「取り残されてしまう」「今まで自分がやってきたこととはなんだったのか」出産後、そんな風に考える女性は少なくないはずです。実際それが怖くて結婚して家族を作ることを悩んで生きてきました。だけどおひるねアートは違う。

もちろん、他の仕事だって、こどもを育てながら頑張って働いている女性はたくさんいます。しかし、考えが変わってきたとはいえ、社会復帰しやすい世の中とはまだまだ言いにくいと思います。

講師という生き方を知っていたらもしかしたらもっと早くこどもを持つという選択をしてきたかもしれません。こどもがいても社会と関わることをあきらめなくていいんです。それは講師だけではなく、お客様として撮影会に行くことだってそうではないでしょうか。

 

どんなアートも、生活があってその中で生まれています。いまは家族がいちばん大切ですし、家族にいちばん喜んでもらいたいですが、その家族がおひるねアート講師としてのわたしを応援してくれています。とても幸せなことです。自分の家族を大事にして、嬉しいこと楽しいこと、かわいいと思えることをみんなで共有していきたいです。おひるねアートはわたしの新しい夢になりました。