優秀賞
佐藤 有紀
おひるねアートはアトリエどんぐり
【講師になる前→なってからの自身の生活や心の変化を「Before→After」形式で教えてください】
【Before】
講師になる前はちょうど次男が生まれたころ。
赤ちゃんとの時間が愛しすぎて今しかできない思い出を作ろう!と、とにかく育児休暇のうちに「ベビーと一緒にできるもの」は何でもやってみようと新しく知ったものはすぐに申し込んでトライしていました。
でもどれも参加しているときはとても楽しいのですが行くだけで満足してしまっている自分がいてそれなりに子育てを楽しんでいるかなという程度。
そんな時にはじめて知ったおひるねアートという存在。
「なんじゃこりゃあ!!!我が子がもっともっと、可愛くなれちゃうじゃない!」と表現はあまりよくありませんが私にはかなりの衝撃でした。
それからたくさんの先生の撮影会に通い衝撃を受け続け1年。
おひるねアート漬けな日々は大好きなこどもとのお出かけする時間を作ってくれ、いつもどうすればわが子が心から楽しんで笑顔になってくれるかの観察の時間にもなり、こどもとの距離がものすごく近づいたなと実感できる母としての喜びでした。
最近のリピーターさんのおひるねアート愛は私のレベルとは比べられないくらいなので、今となっては大したリピーターではなかったなと全くお恥ずかしい限りなのですが当時は撮影会もそんなになかったため、「かなりのおひるねアート好き」と思われているんだろうなと、そう思われることが我ながらなんだか誇らしく思えていました(笑)
【after】
講師になろうと思ったきっかけはズバリ育児休暇がおわってしまうという焦り。
ずっと撮影会に通い続けたいと思っていた絶頂期に職場復帰という区切りの日が近づき、いてもたってもいられない日々が続きました。
撮影会に通えなくなっちゃうんならもう自分でやるしかないという単純な想い。
小さい時から図工や美術は大の苦手でどの教科よりも一番成績が悪かった分野。
まさかそんな自分がおひるねアートを作成する講師になろうと思うとは・・・。
いくら考えても全く自信のない分野で、ただおひるねアートが大好きという想いだけで申し込んだ講師育成でした。
我が子のために、そして自分のために飛び込んだおひるねアート講師という世界。
不安はありましたが、これまでと違って自分で作成しようと思うとわが子がこんな風に見えるアートが作りたいな・・・という妄想が膨らむのでますます子どもの観察が進み、こどものことを知っていくこと、それを、形にしていくことが楽しくて仕方ない時間でした。
逆にお客様に対して開催する撮影会はやっぱりドキドキでした。
お客さまは来てくれるんだろうか?だれも来てくれなかったらどうしよう?
でもアートを作る度に少しずつお客様がきてくださり、毎回毎回予約してくださるかたも増え、全く素人だった私が大好きなことを仕事にしている!
これまでにない充実感を感じさせていただきました。
私のおひるねアートの楽しみ方が撮る楽しみから作る楽しみに変わっていきました。
そして今は子どもたちが大きくなって来たこともあり、我が子のために作ることからはじまったおひるねアートがお客様に喜んでもらうために作らなくちゃという使命感?に少しずつ変わって来ています。
作る時期によって想いは様々ですかどのおひるねアートも一つ一つが思い出深く我が子のように大切です。
そして好きなことを仕事にすることで夢中になりすぎて色々家族にも迷惑かけてしまうこともありますが、いつも応援してくれてる主人と子どもたちに感謝です。
【講師になってよかったことは何ですか?】
子どもとの距離が近くなったこと、そして、同じママのお友達(お客様も含む)がたくさんできたことです。
おひるねアートの講師をしていなかったらなかった出会いがたくさんあります。
普通のOLをしていたころはほぼ会社の中の人たちだけの毎日でしたが講師になったことで
知り合うことのなかったたくさんのママさんに会うことができたこと。
【お客様と日々接する中でもらった嬉しかった言葉や特に感動したエピソードがあれば教えてください】
あるイベントで初めておひるねアートを体験してくださった女の子がいらっしゃいました。
それ以来その子は毎回撮影会に来てくださり今は1歳を超え、歩けるようにもなりました。
とっても可愛い女の子です。
そのママはいつもニコニコで赤ちゃんのことをとても大切にされています。
とても穏やかで幸せなご家族なんだなと勝手に思っていました。
でもある時、「実はその子が生まれる前にパパがなくなってしまったんです」という事実をお話ししてくださいました。
私は一瞬言葉を失ってしまいました。。。
いつもニコニコしてお友達を連れてきてくれたこともあったので、まさか一人でずっとその子を育ててきていたなんて思ってもいなかったことでした。
これまですごく頑張ってきた方だったんだなと思うとただただ楽しいだけでやってきた自分が恥ずかしくなりました。
でも私のおひるねアートを撮り続けることで娘さんの成長を感じ、楽しいと言ってくださいました。
その言葉を聞いて、私のおひるねアートを少しでも楽しみにしてくださる方がいらっしゃると思うとそれだけでも講師になってよかったなとものすごく感じます。
そしてこれまであまり話していなかったという出来事を私に打ち明けてくださったお客様の想いがとても嬉しかったことを覚えています。
【あなたにとっての「おひるねアート」とは?「おひるねアート協会」とは?】
私にとってのおひるねアートは「母になったという第二の人生そのもの」です。
これまでの生活がガラッと変わりました。
自分の新たな一面を見つけ、夢中にさせてくれた大切なもの、そして新たな出会いをもらたしてくれたものです。
そしておひるねアート協会や青木先生をはじめとした講師の方々はそんな素敵な居場所を作ってくださった大切な存在です。
【これから講師へなろうと思っている方へひとこと】
アート作成が苦手だと思っている方へ・・・
おひるねアートが大好きというだけできっと素敵な自分だけのアートができるはず。
不安もあると思いますが好きはちゃんと仕事として成り立つと思います。