今回の育成でもうひとり、泣いてしまった受講生さんの話があります。
育成の4日間中には、3日目でテストを行っています。
おひるねアートをお客さまに伝えていくための適性をみるためでもあり、受講生さんの想いを見るためのものでもあります。
テストには最低限でも作ってきてほしいものがあり、それが無いとほぼ落ちます(ので、私は、皆さんを落としたくありませんのでこれだけは作ってくださいとお話してます)
でも、今回、それでも作っていなかった受講生さんがいました。
普段ならすぐ落とすのですが正直すごく悩みました。
それを作るという事がわからなかったこと。
それは彼女の言葉の違いであり文化の違いだということ。
テストでは図れないものがあるのです。
うちの協会は企業様とのお仕事が本当に多いので、それも含めて信頼できるかどうかを見ているのです。
なので面談で、すごく話し合いました。
本来であれば他の受講生さんに示しがつかないから落とします、でも、迷っていますと話しました。
それから彼女の想いを聞いて、いっこいっこ私が感じたことと相手が思っていることをすり合わせて。
すぐに落とさなかったのは彼女がそれを作ってくると気づいたとき。
時間の無い中で、それでも想いのたけを一生懸命話をしてくれて、想いは伝わっていたから。
想いはすごくあるのに、伝えられない。日本語の繊細な表現が出来なくて、お客さまが離れていくかもしれない。
その話を聞いたときに私も泣いていました。
「それは」
「…伝えたい想いがあって、伝わらないなら、伝わるまで…伝えたら、良いんですよ」
いっこいっこ、自分でも言い聞かせるように言葉が出ていました。
型にはめた方法で合否を決めることは最善なんだろうか。
ただ、このやり取りを他の受講生に伝えないと、示しがつかない…
育成の中で、支え合い励ましあえる、ご縁があって繋がる同期の存在はとても貴重です。
今回の期は、それを受け止めてくれる器があるだろうか。
彼女の事はもちろん、私の判断さえもです。
今回の件もその前の「本当にやりたいのかわからなくなった」という彼女の事も、それをちゃんと話せていて、お互いにそれでも仲間だと思っている事を確認して、午後少し時間を取りました。
「今回の合否発表で私が感じた事を素直に話します。上手く話せないかもしれないけど、今の感情も含めて思っている事を言うね」
2人に、お話ししてもいい?と許可を取って、私の思っている事を話しました。
正直、自分でも何を言っているのか伝えたいのかよくわからないオチの無い話。
ただ吐き出した、皆に伝えたい事を、受講生さん達もアシスタントも、黙って聞いていてくれました。
彼女は合格させました。この期だからこそ、それを許してもらえると思ったので、受け入れて欲しいと伝えました。
伝えたい想いがあるなら伝わるまで伝えたらいい。
自分で言った言葉を自分にも言い聞かせました。
今回の件にあたって、公的な場所でもシェアさせてもらっても良い?と聞き了承を頂きこの話を書いています。
私に勇気を出して話をしてくれた2人に感謝しています。
育成では色んな想いが交差しドラマがあります
成長させて頂いているのは私の方で、本当にありがたいなと思います。