おひるねアート協会が売っているもの

代表 青木です。

協会をやっているとよく言われるのが

「よくこれをビジネスにしようと思いましたね!」

という言葉です。

確かに、ネーミングがニッチすぎるし、どこで収益を上げているのかと疑問を持つ方も多いと思います。

これだけブームになったのだから、と、協会立ち上げ時よりも類似のものがたくさん出てきたように思うし、それに伴い、そういった写真を気軽に楽しめるキットやスタジオ、グッズなども出まわってきました。

次に来るのは赤ちゃんを合成するアプリかもしれません。

実はうちもかつてはそういった類のものを作ろうとした事がありました。

でも、以上にあげたものはどれも協会の事業としては柱になりません。

そして、大手が参入してきたとしても、協会のポジションはゆるぎないものとしてあり続けると思っています。

それは何故か。

おひるねアート協会の販売商品は、撮影会というリアルイベントです。

アートのみの貸し出しは一切行っておりません。

そこには必ず講師をつけ、サポートを含めての講師派遣としています。

きめ細やかな対応と、ひとつひとつ講師が作る量産できないアート。

そこに行かないと撮影出来ないという希少価値があります。

大手では面倒くさくて到底やらないところで勝負しています。

それが出来るのは中小企業である私たち協会の強みでもあります。

そして撮影会と謳っていても撮影者はママであり、基本的に協会では写真は撮りません。

おひるねアート協会が売っているのは写真ではないのです。

では何を売っているのか。

肝は、コミュニティとライブ感。

とにかく、徹底的にリアルでの繋がりに拘っています。

おひるねアートの撮影会は現地に行って自分で赤ちゃんを撮影しないとその写真が手に入りません。

撮影をしに行くだけでもちょっとした遠出になることもあります。

それが赤ちゃんと一緒にお出かけをするきっかけになります。

家を出た時から撮影会は始まっているのです。

撮影も、赤ちゃんのその日のご機嫌次第で良い時もあるし悪い時もあります(あまり悪いという表現は使いたくないのですが)

たまに奇跡の写真が撮れたりすると最高に嬉しいけど、それも、行ってみないとわからないのです。

結果が見えてしまう合成写真では面白くありません。

だから、ライブに拘っています。

更に、撮影の合間に他のママや講師に会い、赤ちゃん可愛いね、子育て一緒に頑張ろうねと話せる場所が出来ることが一番のポイントです。

ママの居場所作りが協会の本来の目的です。

協会が売っているものは写真ではなく、撮影会を楽しむ時間なのです。

そして協会が本当に伝えたいことも

けして、「赤ちゃんの可愛い写真を撮りましょう」ではありません。

ママたちの育児がより楽しく、笑顔になる場所が増えるようにという想いがあります。

それを繋いでくれているのは講師同士のネットワークです。

協会ではお客さまの取り合いは一切ありません。

どの撮影会にママが行っても、楽しく撮影ができるよう、講師内にもコミュニティを作り常に情報交換をしています。

関東のお客さまが里帰りをした時に里帰り先で撮影会に参加することもあります。

そこから講師同士が繋がることもあり、撮影会を通してお客さまも講師も人とのつながりが増えていっています。

そして、協会自体のコミュニティ作りも事業のひとつです。

講師育成プログラムは、必ず代表の私が行っています。

現地には必ず現役講師のアシスタントをつけ、協会と講師の間にズレがないようにしています。

通信やオンライン講座では想いが伝えきれているかわからないのです。

一緒に同じ時間を共有し、笑い、時には泣いて、同じ道を歩んでいくことをお互いが望んだ時に、協会の講師として一歩を踏み出して欲しいと思っています。

ママと赤ちゃんの愛情形成の大事な時期を私たちがお預かりするのだから。

代表はもっと手放さないとと言われますが、講師育成こそ一番手放してはいけない部分だと思っています。

どんなにITの技術が発達し、物事がシステム化されても、人間関係だけは省くことはできません。

だからこそ一番丁寧に扱っていくのが相手との関係構築なのです。

そこが出来ないと、すぐに捨てられ、飽きられてしまいます。

面倒くさいことをひたすら丁寧に時間をかけてやる。

それが一番の近道なのです。