【2017講師アワードエピソード優秀賞】吉村あゆみ

優秀賞

吉村あゆみ
おひるねアート tsumugi 【長岡市・見附市・三条市・新潟市】

【講師になる前→なってからの自身の生活や心の変化を「Before→After」形式で教えてください】

before
→2歳と0歳の子どもたちと毎日公園へ行ったり、支援施設へ行って過ごしたりと、とにかくどこにでもいる普通の主婦、普通の母親でした。子どもたちの育児に追われながらも、幸せを感じ、特に不満はないけれど…なんとなく社会に取り残されているような…そんな漠然とした不安はつねに抱えていました。

after
→講師になってからは何をするにも毎日つねにおひるねアートのことを考えています。
たくさんの人たちと知り合うことができて、とても刺激的で充実した毎日を送ることができています。
以前は「今日は何をしようか~」と子どもと悩んだりしましたが、今はとにかく時間が足りません!バタバタ過ごして大変な時もありますが、心がとても満たされています。

子どもの遊びの選択肢に「おひるねアート」が加わりました!
現在3歳の娘はおひるねアートの撮影が大好きで、自宅で遊ぶ時に何をしたいか聞くと「おひるねアートしたーい!」と返ってくることも。自分で衣装を選んで、写真撮って!とゴロンしてくれます。時には一緒におひるねアートのデザインを考えることもあります。
親子のいいコミュニケーションになっています。

【講師になってよかったことは何ですか?】

ママたちが笑顔で喜んでくれる姿を見れた時に講師になって良かったとしみじみ思います。
中には毎月通ってくださり、卒業の時に今まで撮影してくれたおひるねアートの写真をアルバムにまとめて私にプレゼントをしてくださる方もいらっしゃいます。本当に涙が出るほど嬉しくて、写真を見返すと一緒にお子様の成長を見守ることができて幸せだなぁと感じます。

【お客様と日々接する中でもらって嬉しかった言葉や特に感動したエピソードがあれば教えてください】

そのお客様は私にとってはじめてのお客様でした。

講師になったばかりでまだ撮影会を開催する予定も組んでいない私に「おひるねアートの撮影会が開催されるのを楽しみにしています!」と連絡が入ったのです。
その方は私の活動中心地にお住まいで、そこから車で40~50分ほどの小島藍子講師のところに通われていたお客様でした。小島講師が「今度お住まいの近くに講師が増えますよ!」と紹介してくれたそうです。

その方は私の撮影会に初回から毎月通ってくださり、イベントの際も高速で1時間以上の距離でも撮影をしに来てくださいました。
ママがとにかくおひるねアートの撮影を楽しんでいるのが印象的で、いつも笑顔で「かわいい!かわいい!」と言いながらシャッターを切ります。ママが笑顔だからお子様もいつもニコニコでした。

そして毎回撮影会終了後に、その日のベストショットを私に送ってくださり「今回もめちゃくちゃ素敵なアートでした!」など感想を送ってくださいます。
それがどんなに私の支えになったことでしょうか。
正直言って大変なことも多いおひるねアート講師のお仕事。
やめたいとまでは思ったことはないけれど、「辛い」と思ったことはたくさんありますし、思うように仕事ができず自分の不甲斐なさに夜な夜な涙することもあります。

だけどそのお客様の「また来月も楽しみにしています!」というその一言に私は力をもらえました。
楽しみににしてくれる人がいるということが私のエネルギーになり、涙なんて流してる場合じゃない!と思うのです。

私の開催する「記念日撮影会」では、お洋服やおもちゃなどのその子の思い出の品をアートの中に飾って、その子だけの特別なおひるねアートを作ろうという企画をしています。
そのお客様はお洋服やおもちゃやくつなどの他に、なんと今まで撮影したおひるねアートの写真を大きく引き伸ばして額に入れてたくさん持ってきてくれたのです!
これには私も感激しました!
アートの中に入れる思い出の品としておひるねアートの写真を選んでくれるなんて!!
こんな光栄なことはないです!

その日撮ったお写真には、そのお子様とママのおひるねアートの思い出がぎゅぎゅぎゅ~っとつまっています♪

そして3月。
4月からママはお仕事復帰、お子様も保育園に通われるとのことで撮影会は卒業となりました。

最後の日に今まで撮影したおひるねアートの写真を1冊のアルバムにしたものを見せてくださいました。
1枚1枚めくりながら、こんなに撮影してくださったんだなぁと嬉しくて涙が出ました。
最終的に、私が作ったアートはほぼコンプリートされていました。

最後の撮影会後に送ってくださったメッセージがこちらです。
「吉村さんの定期撮影会に通えて、毎月楽しみで、どんどんおひるねアート仲間も増えて、息子も笑顔で撮影出来て、可愛い画像ももちろん残せたけど、何よりそれ以上の素敵な思い出を沢山沢山ありがとうございました!
吉村さんの人柄が大好きで
吉村さんの作るアートが大好きで
素敵な時間を毎月ありがとうございました!
私のまわりでもおひるねアートラブな人が増えていって嬉しいです(*≧∀≦*)
吉村さんと出逢わせてくれた小島さんにも感謝です!

定期撮影会通えなくなっても、ずっと応援してます!
吉村さんはいつも無理しすぎるほど、頑張ってると思うんで、4月からはゆっくり吉村さんのペースでおひるねアートの先生でいて下さい♪
ずーっと吉村さんのファンで応援しています!」

このメッセージは心が挫けそうになった時に何度も読み返しています。

はじめたばかりでお客様が来るのだろうか?と不安だったあの頃にお問い合わせメールが届いて嬉しくて飛び跳ねたあの時。
そのお客様がこんなにもおひるねアートで思い出をたくさん作ってくださり、この上ない幸せを私ももらいました!

私は多分このお客様のことをずっと忘れないと思います。
これから先も講師として活動をしていく中で何か悩むことがでたら、私はきっとこのお客様のことを思い出すことでしょう。

そして、こんな素敵な出会いを与えてくれた小島講師にも感謝を伝えたいです。

余談ですが、実は卒後と言いつつも6月現在も毎月お仕事をお休みして撮影会に来てくださっています♪
「有給なくなっちゃいます~!」と笑っていました!
「〇〇さんとおひるねアートを新生児期からしたいからもう1人欲しくなっちゃうよね~!って話してたんですよー♪」とも話してくださいました。

私としてはまだまだお会いできそうで本当に嬉しいです^ ^

【あなたにとっての「おひるねアート」とは?「おひるねアート協会」とは?】

私にとって「おひるねアート」とは…
笑顔になれる魔法のようなものです。

そもそもおひるねアートは3歳の娘が赤ちゃんの頃にテレビで特集しているのを見て、自宅で作ったのがはじまりでした。

当時知り合いのいない土地で、はじめての育児で不安ばかりだったので、あまり笑えていなかったと思います。私の心に余裕がなくて娘のことも正直かわいいと思えていなかったかもしれません。
だけど、娘の姿をおひるねアートで撮影している時は娘がとびっきりかわいい!!って心から思えたし、私も楽しくてニコニコ笑顔になれました。

まるで魔法みたい!
そんな魔法を私も使って、毎日頑張っているママさんを笑顔にしたいと今は思っています。

私にとっての「おひるねアート協会」とは…
社会復帰の場を与えてくれた光のような存在です。
私はずっと3歳までは仕事もせず子どもたちと一緒に自宅にいたいと思っていました。
仕事は結婚した際に辞めていたし、幸い主人も好きにしていいよというスタンスでした。
なので漠然と3歳になったら園に入れて、でもきっと園の行事とかもあるし、下の子もいるし、実際働けるのは上の子が小学生に上がる頃なのかな?と考えていました。
でもその時にはかなりのブランクもあるし果たして働ける場所があるのだろうか…このままどんどん社会に取り残されていくのでは…そんな不安を抱えていたのです。

ですが、ある時出会ってしまったんです。
おひるねアート協会!
ビビビッときてしまってからは悩むことなく講師育成を申し込み!

子どもと一緒に働けるというのも私にとってはメリットでした。

でも実際働いてみて、子どもと一緒に働くというのは思っていた以上に大変で、結局私は下の子を1歳すぎで保育園に預けて講師活動に専念することを選択。
その時に気付いたんです。
ああ…私もしかして、仕事をしないことを子どものせいにしていたのかもしれない…と。

おひるねアート協会と出会えたことで私はこうして働く場を得ることができました。
子どもたちには淋しい思いをさせるかな?と思いましたが、子どもというのは順応性が高く、毎日楽しく園に通ってくれています。

今仕事も育児もとても充実しています。こんな日々を送ることができて協会には感謝でいっぱいです!

【これから講師へなろうと思っている方へひとこと】

これから講師になろうとしている方へ。
まず最初に言いたいのは決して楽な仕事ではありません。
想像以上に大変です。
簡単に稼げるでしょ?と思っているのは大間違いです。
(実際私は約1年働いてトータルでまだまだ赤字です…)

でも、お客様が撮影会やイベントの会場に入ってきた瞬間にぱぁっと表情が変わり、お子様がその中入った瞬間の「かわいい~!!」の声、ニコニコ笑ってくれている姿を見ると、どんなに寝不足だろうが、どんなに大変だろうが、そんなことなんてどうでもよくなってしまいます!
お客様から「とっても楽しかったです!」「また来たい!」の言葉を頂けたらもうガッツポーズです!

たくさんのお客様に笑顔を与えることができる夢のあるお仕事だと思いますよ♪